あの日の夢の話をしよう

ヲタクの備忘録

そっと夜に溶かして

 

 

 

「みんなで同じ時代を生きてるっていいね。」

 

 

 

横アリオーラスでマリちゃんが言ったこの言葉を

ツアーが終わった今、何度も心で反芻している。

 

 

 

ツアーのはじめの頃と終わりの頃では、最後の挨拶で見せる彼らの表情が随分と違って見えた。等身大な彼らの変化と共にあるような、まさに同じ時を歩んでいるのだと実感する、そんなツアーだったようにおもう。

 

 

 

Sexy Zone LIVE TOUR 2019

PAGES

 

 

感情の収拾がつかないので曲部分の演出や構成の感想はひとつ前に別エントリーであげました。粗方かわいいむりえっちしか言っていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアーが始まる前、彼らはどんなふうに今のSexy Zoneを魅せるのだろうと思っていた。

 

そうちゃんがお休みに入ってからというものの、4人が特別そうちゃんの話題を出すことはほとんどなかった。

私はそれを大きな愛だと感じていたし、私自身も大切な想いほど簡単に口にはしたくないタイプなので、彼らの愛情や絆を疑うことは一切なかった。だから、ひとり欠けている現状にスポットをあてる演出だとかそういうのは要らないと思っていたし、そうちゃんのお休みをコンテンツとして消費するようなことはしてほしくないなあと思っていた。

愛情には、言う愛情と言わない愛情がある。そんな私は後者で、きっとどちらかというとSexy Zoneも後者。でも、「何も言ってくれないから、分からなくて苦しい。」とふと友達が漏らしたその言葉に、それは前者を重んじる人にとっては寂しさや不安を感じてしまうものなのだなと、ツアー前いろんな人の思いを聞きながら、そのあたり彼らがどうベストを探っていくのだろうと考えていた。

 

 

 

ライブは、特別核心的なことに触れることはなく進んでいった。

 

 

人生の1ページをテーマにした今回の演出や構成。初恋、社会人の苦悩や葛藤、結婚に至るまでの半生を追うようなストーリー。

 

その本編ラストの曲を飾ったのはCRYだった。

 

泣きたいならCry Cry Cry 思いきり
Cry Cry Cry 泣いていいさ
優しさはいつも近くにある
だけども素直になれない 僕らは
Crying in the Rain 流した 涙をそっと

 

泣きたいなら思い切り泣いたっていい、

みんなが本当にそれぞれいろんな気持ちを抱えて足を運んでいた今回のツアー。キラキラと降る銀の紙吹雪がまるで涙のように綺麗で、その中で踊る彼らを眺めながら、この曲が最後に持ってこられた意味を思った。

 

 

ひとりひとりの名前はなく、

"Sexy Zone" とだけ書かれたエンドロール

 

 

最後に流れたアニメーション

 

 

見覚えのあるような背格好をした4人の少年

 

こっちこっちと言うように手を振る彼らに

 

駆け寄る1人の男の子がいた

 

 

 

 

 

 

 

ああ、そうちゃん、

 

さみしさと恋しさと、それまでせき止めていたものが決壊するように一気に溢れ出して、涙が止まらなかった。

 

 

 

立ち止まるわけでも、先に行くのでもない、

 

そこにあったのは、ただ、

"5人いっしょに前に進んでいる"  ということ。

 

言う愛情を愛とする者、言わない愛情を愛とする者。その両者の最大公約数にストンと綺麗に点を落とした彼らの器用さと聡明さに、またSexy Zoneというグループに惚れ込んでしまった。

 

このアニメーション、初日はCRYが終わった直後、エンドロールの前に流れていた。バクステ側のモニターでほんの一瞬映ったものだったのが、2日目の昼にはメンステのモニターにも映されるように変更されていて。そこから静岡大阪と、エンドロールの最後に流れるようになって、さらにアニメーションに三脚が足されたことで駆け寄る男の子がカメラマンをしていたことが明示されるように変更が重ねられていった。きっと、それだけ大事に届けたい部分だったのだろうなと思う。

 

 

 

 

大阪公演での最後の勝利くんの挨拶が今でも印象に残っている。

 

 

 

「言わなくても伝わればいいなと思うことがたくさんある」もうその言葉が全てだとおもった。大切だよと言葉にすることだけが愛じゃない。だけど皆んながそうなのではなく、ファンの子たちが様々な思いでいることを分かっていて、どれもぜんぶぜんぶそのまま抱きしめてくれる勝利くんが、Sexy Zoneが、本当に好きだと思った。

 

「不完全…というか完全だけれど、不完全だと思いたいし思いたくないけど、」と眉間に皺を寄せながら一生懸命言葉を探して、選んで、ファンの気持ちに寄り添ってくれようとする勝利くん、いちばんそうちゃんの側にいて誰よりも寂しいはずなのに、常に凛とした瞳で笑顔を見せてくれる強く壮大な愛の最年少マリちゃん、きっと本当はいちばん繊細だけれど決して弱さを見せずいつも全身全霊で私たちを愛してくれる健人くん、「寂しさを感じなくなってしまっても寂しい」と言ったふうまくん。

もう、どこまでもこの人たちには敵わないなあ。

 

みんなさみしいんだよね、でもさみしくたっていーよね、楽しいも嬉しいもさみしいも悲しいも、ぜんぶぜんぶみんなで抱えて一緒に歩いていけたらいい。

 

 

アルバム制作は9月、ツアーの打ち合わせは11月からだと言っていた。そうちゃんの休養は本当に突然の出来事で、きっと本人たちが一番気持ちの整理をする間もなく、バタバタと対応に追われたのだろうな。アルバム制作は9月からとなると、11月の末頃にはもうそれなりに進んでいただろうし、4人は発売日がツアー前ギリギリなのをよく「曲覚えるのたいへんだよね」「ごめんね」と言ってたけれど、きっと色々変更が生じて相当バタバタしてたんだろうなと思う。そうちゃんの想いも乗ったアルバムとツアーを、最後まで作り上げそして届けてくれてありがとう。

 

彼らも私たちとおんなじように、手探りで、不安を抱えてスタートしたツアーだったのかもしれない。ペンライトが5色あることが嬉しいと言っていたように、4人で魅せるSexy Zoneをどう受け取ってもらえるのかきっと不安だったんだろうなと思う。5人で在ることへの想いも、彼ら自身がどうやって扱っていいのかわからなかったんじゃないかな。

いくつも都市を周り大きな歓声と愛情に触れていく中で、ツアー序盤と比べてだんだんと、最後のあいさつで晴れやかなお顔が見られるようになっていったのがすごくすごくうれしくて。横アリオーラスでそうちゃんの名前や "5人" であることが彼らの口からぽろぽろと零れたあの瞬間、緑色の光の海で手を繋ぎ we are Sexy Zone と叫んだあの光景に、今ステージに立つ4人がすこし肩の力を抜いて、安心して5人でいられる場所を見つけたように思えた。

 

 

 

 

彼らも、私たちも、一歩ずつ一歩ずつ。

 

 

 

 

 

 

みんなで同じ時代を生きてるっていいね。

 

 

 

 

9都市 全32公演、ほんとうにお疲れ様でした!

最っ高に楽しくて、ちゃんと、さみしかったよ

いつか東京ドームの天井で遠いよって言いながら泣かせてね。

 

 

 

 

これからも愛おしい5人と一緒に、

 

 

 

たくさんのページを彩っていけますように。